水虫　薬　リンデロン

皮膚科で湿疹や皮膚のただれなど、皮膚のトラブルで診察を診てもらった際によく処方されるリンデロンVG軟膏。
一度、皮膚トラブルなどで受診された方でお薬を使い切れずに、置いておかれる方もいらっしゃるかと思います。
リンデロンVG軟膏はステロイド成分と抗生物質が入っており、湿疹や皮膚の炎症などによく効きます。ステロイド成分は、免疫の過剰な働きを抑え炎症を起こさせない”免疫抑制作用”、炎症を抑える抗炎症作用と抗生物質は免疫が抑制され細菌感染しやすい状態を防ぐ働きをします。
皮膚の様々なトラブルに効くイメージのリンデロンですが、水虫などのカビ感染には全く効果がありません。逆に、症状が悪化する可能性もあるので注意してください。

水虫は、白癬菌などの病原体による感染で起こる病気なので、体は入り込んだ病原体を免疫システムが活躍して体を守ろうとします。そのため赤く腫れたり、かゆくなったりします。
そこに免疫抑制作用のあるステロイドを塗ってしまうと、病原体に対抗する免疫細胞が弱ってしまって、病原体が増殖してしまいます。
水虫治療には、真菌（カビ）をやっつける抗真菌剤というお薬を用いなければいけません。
抗真菌剤は、真菌の成長や真菌の細胞膜の合成を阻害します。それと、体に備わっている免疫システムで病原体である真菌を死滅させることができます。
リンデロンVGのようにステロイド配合のお薬は副作用のリスクもありますので、皮膚トラブルに効くだろうといって水虫治療などで安易に使用しないでください。
使っていい症状と悪化する症状がります。ですので、きちんと病院で診てもらい正しい治療薬で治すようにして下さい。