水虫やかかと水虫の原因と予防方法
足がむず痒く、皮がむけていたり水ぶくれが出来ていたりしませんか?あるいはかかとがカサカサになってひび割れしたりしていませんか?
そのような症状があれば、水虫になっているかも?と疑った方がいいかもしれません。
水虫というのは白癬菌(はくせんきん)と呼ばれる真菌(カビ)が原因で生じる皮膚感染症の病気です。
一般的に、水虫は足に感染するものだという認識だと思いますが、白癬菌というのはケラチンという蛋白を栄養源に生きているカビなので、ケラチンが多く存在する皮膚の表面を覆う角層(垢となって落ちる部分)なので、体の色々な皮膚の表面部分に感染します。
股部分に感染すると股部白癬、別名インキンタムシとも言われるもので髪の毛に感染したものは頭部白癬、別名シラクモとも言われています。
その他、爪や手及び顔など皮膚の至る所に感染する可能性があります。
水虫菌の潜伏期間は長く5年〜10年と言われ、実際に水虫に感染しても症状が出るのが5年以上の歳月が経過したあとに出てくるとも言われています。
感染経路は、不特定多数の方が利用する公共施設の水場など足マットなど多いと思われます。
水虫は、生命の危険を感じるような症状ではないので放置してしまいがちですが、自然治癒するものでもないので、治療をしないと体の他の部分に感染したり、家族内に感染が広がったりしてしまうので、早めの治療が早期完治と感染拡大の抑止になります。
水虫と聞くと年配の男性を連想しがちですが、最近はブーツなどを履く女性の感染者も増えています。
水虫の種類は主に三種類に分類されます。
・足趾間(しかん)型
主に足の指の間に発症し、白くふやけ薄皮がめくれたり、じゅくじゅくして赤くただれたりします。
強い痒みと匂いが出てきます。
・小水疱(しょうすいほう)型
足の裏や土踏まずに発症し、小さな水疱がたくさん出来て一週間程度で乾燥しかさぶたになって剥がれます。水疱の中は透明な液体で、その中には白癬菌はいないようです。
痒みとともに剥がれた皮膚の部分で痛みを感じます。
・角質増殖型(かかと水虫)
足裏のかかとなど皮膚の厚い部分に発症し、角質層が厚くなりボロボロと皮がめくれたり、ひび割れしたりします。
かゆみなどの自覚症状がないので、乾燥肌と勘違いしてしまいがちです。
水虫は条件さえそろえば繰り返しかかる病気なので、水虫の原因菌である白癬菌を付着させないようにすることが重要です。
以下の点を心がけていれば、水虫に感染する可能性は低くなると思われます。
・最低、一日一回は足を洗う(アルコール入りのウェットティッシュで拭き取るのもOK)
・ブーツなど蒸れるような靴を長時間履かないようにする。
・感染時に履いていた靴などは、消毒する。
・5本指ソックスなど、蒸れにくく抗菌性のあるものを選択する。
・足を常に清潔に保ち、乾燥させ通気性をよくしておく
・公共施設など、不特定多数が利用する足マットやスリッパを履く際に素足は避ける。
感染したとして早期に対処すれば完治しやすいので、足に違和感を感じたら早めに市販薬や皮膚科に相談する方がいいでしょう。放置し続けると完治するのに時間もかかりますし、完治するのに長期間かかる爪水虫になる合併症を引き起こす恐れもありますので、早め早めの対処を心がけてください。
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